
①問い・アイデア・疑問(探究の概要・タネ)
卒業式は毎年決まって歌が歌われており、なぜ式の中で歌が欠かせないのか理由が気になった。
②【Vision】問い・アイデアの詳細と魅力(○○な想いから××を実現したい/○○に課題を感じ××解決したい/○○な環境・カルチャー・世界を創っていきたい、など)
卒業式で歌う前に、歌詞の意味や作られた背景について事前に学ぶ時間を設ける。
③【Mission】実現に必要なことは?(モノ/コト/活動/サービス等)
事前に学ぶ時間を設ける。
④【Value】誰にどのようなメリット・利益を届けられる?
卒業生や歌を聞く親
⑤【Hint/Research】関連しそうな企業・大学・ヒト・モノを探してメモしよう!
1. 音楽制作・レコード会社 Sony Music Entertainment (Japan) Inc. 卒業ソングをリリースする大手音楽会社。アーティスト育成や楽曲配信にも関わる。 King Records(キングレコード) 卒業ソングや合唱曲の制作・発売を手がける。 Pony Canyon(ポニーキャニオン) 音楽・映像コンテンツの制作・配信を行う。 B ZONE アーティストのプロデュースや楽曲制作に関わる。 お願いします
⑥【どのような社会実装が想定されるか?】
卒業式で歌われる歌について事前に学ぶ時間を学校で設け、歌詞や背景を理解した上で合唱する取り組みを社会実装として想定する。これにより、卒業生だけでなく保護者にとっても、卒業式がより意味のある感動的な場になる。
⑦【自分はどのように関わるか/自分にできること】
私は、卒業式前に歌について学ぶ時間を設けることを学校に提案したい。 音楽の授業や学活の時間を使って、歌の背景を知る機会をつくることで、卒業式の歌をより意味のあるものにしたいです。


コメント
とてもいい疑問だと思います。
卒業式では毎年のように歌が歌われますが、そもそも「なぜ卒業式には必ず歌があるのか」は、あまり意識されていない気がします。
卒業式は、学校生活の終わりを区切る場であると同時に、これまでの日々を振り返り、次の場所へ進むための場でもあります。
そこには、うれしさだけでなく、寂しさや不安、名残惜しさなど、いくつもの感情が同時に存在しています。
こうした気持ちは、言葉だけで整理したり、説明したりするのがとても難しい。
そこで使われてきたのが「歌」なのだと思います。
歌は、意味を理解する前に感情に届きますし、声をそろえて歌うことで、一人ひとりの気持ちを「みんなで共有するもの」に変えてくれます。
卒業式で歌が欠かせないのは、別れの気持ちを一人で抱えるのではなく、集団として受け止めるためなのではないでしょうか。
その役割をよく表している例が、レミオロメンの「3月9日」です。
この曲は卒業ソングとして定着していますが、もともとは結婚を祝うために作られた歌でした。
では、なぜ結婚の歌が卒業式で歌われるようになったのでしょうか。
それは、卒業と結婚が感情の構造としてよく似ているからだと思います。
どちらも祝福される出来事でありながら、「これまでの環境や関係が終わり、元には戻れない」という側面を持っています。
前向きだけれど、少し寂しい。期待と不安が同時にある。
「3月9日」の歌詞は、そうした複雑な気持ちを、そのまま受け止めてくれる内容になっています。
さらに、この曲がドラマの卒業式のシーンで使われたこともあり、「卒業=3月9日」というイメージが多くの人に共有されました。
映像と一緒に記憶された音楽は、その場面の感情ごと残りやすく、やがて個人の記憶を超えて、社会的な記憶になっていきます。
つまり、卒業式で歌われる歌は、
「卒業のために作られたから選ばれる」のではなく、
その場に集まる人たちの感情を受け止められるかどうかで選ばれてきた、と考えることができます。
だからこそ、卒業式で歌う前に、
歌詞の意味や、どのような背景で作られた曲なのかを知る時間を設ける、というアイデアには意味があります。
それは新しい知識を増やすためというより、
歌が本来持っている「気持ちを共有する役割」を、より深く実感するためです。
何となく歌うのと、「なぜこの歌が卒業式で歌われているのか」を考えた上で歌うのとでは、
同じ歌でも、卒業式の感じ方は大きく変わると思います。
卒業式で歌が歌われるのは、伝統だからではなく、
言葉だけでは受け止めきれない感情を、音楽に預けるため。
最初の疑問に戻ると、その答えはそこにあるのではないでしょうか。