バンドがメジャーデビューする基準は?

バンドがメジャーデビューする基準は?

①問い・アイデア・疑問(探究の概要・タネ)

バンドなどのメジャーデビューをする基準はなんなのか レーベルによって違いがあるのか

②【Vision】問い・アイデアの詳細と魅力(○○な想いから××を実現したい/○○に課題を感じ××解決したい/○○な環境・カルチャー・世界を創っていきたい、など)

③【Mission】実現に必要なことは?(モノ/コト/活動/サービス等)

④【Value】誰にどのようなメリット・利益を届けられる?

⑤【Hint/Research】関連しそうな企業・大学・ヒト・モノを探してメモしよう!

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コメント

  1. バンドが「メジャーデビュー」する基準とは何か

    はじめに
     少し自己紹介をさせてください。
     私は中高生の頃からバンド活動を続けてきました。20代の頃には、インディーズではありますが自分たちの作品をリリースし、累計で約2000枚のCDを販売した経験があります。フェスやイベントにも出演し、メジャーで活動しているアーティストと共演する機会にも恵まれました。
     現在は自主レーベルを立ち上げ、規模は小さいながらも、自分たちの手が届く範囲で音楽を続けています。単なる趣味というより、「自分が大切にしてきたカルチャーを、今の時代のものとして残していく」ことを一つのテーマにしています。

     その立場から、「メジャーデビューとは何か」という疑問について、整理してお話ししたいと思います。

    メジャーデビューに明確な基準はあるのか
     結論から言うと、メジャーデビューに明確な基準はありません。
    「CDを何枚売ったら」「フォロワーが何人いたら」「ライブに何人動員したら」といった、明確な条件が用意されているわけではありません。
    極論、全く知名度がなくてもメジャーデビューは可能です。
    ただし現実には、そのケースはかなり稀で、多くの場合は何らかの期待値や文脈が存在します。

     一般的にメジャーデビューと呼ばれるのは、
    大手レコード会社と契約し、全国流通や大規模な宣伝を前提として作品を発表することです。
    つまり、何かの条件をクリアして認定されるというより、契約という結果に名前が付いていると考えた方が近いでしょう。

    「メジャー」とは何か──レーベルによって何が違うのか
     「メジャー」と一言で言っても、その中身は決して一様ではありません。
    メジャーとは、大きな資本や流通、宣伝の仕組みを持つレコード会社や、その傘下のレーベルを指します。
    ここで重要なのがレーベルの違いです。

     レーベルは、簡単に言えばレコード会社の中のチームや部署のような存在で、どのレーベルに所属するかによって、関わるスタッフ、得意なジャンル、活動の進め方は大きく変わります。
    あるレーベルはヒットチャートを意識した作品作りを重視し、別のレーベルはロックやオルタナティブなど、時間をかけて育てることを大切にしている場合もあります。
    同じ「メジャー」でも、短期間で結果を求めるところもあれば、長い目で活動を支える方針のところもあります。

     つまり、「メジャーに行く」という言葉の中には、どのレーベルと、どんな方針で組むのかという選択が含まれているのです。
    ぜひこの辺りはご自身で調べてみてください。

    「インディーズ」とは何か、メジャーとの違い
     インディーズとは、小規模レーベルや自主制作で活動する形を指します。
    よく「インディーズ=趣味」「メジャー=本気」と思われがちですが、これは正確ではありません。

     メジャーとインディーズの違いは、音楽の良し悪しや熱量ではなく、使える仕組みと規模の違いです。
    インディーズでも本気で音楽に向き合っている人はたくさんいますし、メジャーに所属しているからといって必ず成功するわけでもありません。
    そもそも成功の定義も人それぞれですからね。

    インディーズの「限界」とは何を指すのか
     「インディーズには限界がある」と言われることがあります。
    ただし、ここで言う限界は才能や表現の限界ではありません。

     インディーズでは、
    ・全国規模での宣伝が難しい
    ・大型フェスやメディアへのアクセスが限られる
    ・制作費や遠征費を自分たちで負担する必要がある
    といった、物理的・構造的な制約があります。

     これは「どこまで多くの人に届けられるか」という限界であり、「良い音楽が作れない」という意味ではありません。
    大きな資本の力を借りずにDIY的にバンドという組織を運営していかなければならないのがインディーズです。
    自由度が高い反面、音楽制作以外の視点も求められていきます。

    メジャーでできることと、増える制約
     メジャーに行くことで、できることは確実に増えます。
    ・制作や宣伝に使える予算が増える
    ・全国、場合によっては海外にも音楽が届く
    ・音楽活動に集中できる環境が整うことがある

     一方で、同時に制約も増えます。
    ・売上や数字への責任
    ・リリースや活動スケジュールの管理
    ・多くの関係者と調整しながら進める必要性

     メジャーとは、自由になる場所というより、規模が大きくなる代わりに責任も増える場所だと考えると、現実に近いと思います。
    その点では自由が少なくなり、思ったように活動ができないと感じられることもあるかもしれません。
    関わる人数が増えていくことによるジレンマともいえます。

    メジャーからインディーズに戻るという選択
     メジャーからインディーズに戻ると、「売れなかった」「失敗したのではないか」と見られることがあります。
    しかし実際には、自分たちの意思でその道を選ぶバンドは少なくありません。
    その代表的な例が、ELLEGARDENです。

     ELLEGARDENはメジャーで大きな成功を収め、多くのリスナーに音楽を届けていました。しかし彼らは、活動の中で次第に「自分たちの音楽を、どんな形で続けたいのか」を強く意識するようになります。そして最終的に、メジャーの枠組みから離れるという選択をしました。
    これは「売れなくなったから」ではありません。

     むしろ、十分に広がったからこそ、自分たちでやる意味が生まれたとも言えます。
    メジャーでの活動は、多くの人に音楽を届けられる一方で、スケジュール、制作方針、関わる人数など、どうしても調整が必要になります。
    それが合うバンドもあれば、合わないバンドもあります。
    ・自分たちのペースで活動したい
    ・表現の自由を優先したい
    ・音楽を「商品」よりも「作品」として扱いたい

     こうした理由から、インディーズへ戻ることは後退ではなく、
    成功か失敗かという軸では測れない、キャリア上の方向転換だと言えます。
     大切なのは、「メジャーにいるか、インディーズにいるか」ではありません。
    どんな環境が、自分たちの音楽にとって一番自然なのかを選ぶことです。

    最後に伝えたいこと
     私は今、契約や他者に縛られず、自分たちがやりたいこと、伝えたいことを追求できるインディーズの形を選んでいます。
    売れたい、有名になりたい、音楽だけで生きていけたら幸せだ、と思う気持ちもあります。それ自体はとても自然なことです。
    ただ、それがすべてではないとも感じています。
    メジャーもインディーズも、優劣ではなく手段の違いです。

     大切なのは、「どんな音楽を、どんな形で、どれくらい続けたいのか」を自分なりに考えることだと思います。

  2. @Itsan
    コメントありがとうございます。
    経験をしたことのある方のお話を聞くことができてとても嬉しく思います。
    インディーズとメジャーの違いをふんわりとした想像しかできていなかったのですが
    方針やそれぞれでの大変さの具体例を知ることができました。

    また「自分が大切にしてきたカルチャーを、今の時代のものとして残していく」という
    テーマについても私が将来音楽を誰かに届けたいと考えた時、初めに大切にしたいことは
    音楽でお金を稼ぐことでも大きい箱でライブをするでもなくやはり大切にしている音楽性や曲に込めたメッセージ、カルチャーを届ける、残していくことだと思います。もちろん前者も大切な事であると思ってはおりますが、あくまでもそれは通過点に過ぎないと思ってい
    ます。掲げているテーマに強く共感しました。

    そこで、今回の「メジャーデビューをする基準」という論点から
    ズレてしまうかもしれませんが、
    気になった事があるので質問させてください。
    ・自主レーベルやインディーズで活動をしていて実感したリアルな良かったこと、
     大変だったこと。
    ・もしメジャーになったことがあるのであればその時の心情や体験されたこと。
    長文になってしまいすみません。言える範囲で大丈夫ですのでお返事下さると幸いです。

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